サラリーマン狩猟日記

趣味「狩猟」について実体験をもとに語るブログです

狩猟という趣味のコストパフォーマンスについて

今回は2年目にして思った狩猟の「コスパ」についてです。

 

狩猟というのは、都市に住むものほど大変コスパが悪いというか、はじめるのが割と大変な割に実益をあまり伴わない趣味という気がしていましたが、ある程度予想通りだったと言えます。

 

今から書く内容は、私の環境と考え方に依存する部分が多々あるので、誰かの役には立たないと思いますのでご理解ください。

 

初めに、コストについて。

 

私は銃猟のみを念頭に狩猟という趣味を始めました。

なぜなら、サラリーマンには罠猟は時間的コストがかかりすぎて続けられないと思ったからです。

この選択は、今のところ間違っていなかったと思いますが、時間をかけてでももっと獲物を獲りたいと思うようになったら罠猟にも手を出すかもしれません。

 

私の銃猟に係る初期投資として1年目の猟期が始まるまでに以下の費用が掛かりました。※いずれも概算

・狩猟免許取得費用:2万円

・猟銃所持許可取得費用:7.3万円

・ガン/装弾ロッカー費用:4万円

・自動銃購入費用:13万円

アマチュア無線資格取得費用:1万円

・無線機費用:3万円

・狩猟用車購入費用:22万円(中古のジムニー

・その他備品:5万円

・射撃練習費用:2.5万円

・狩猟登録費用(大阪のみ):3.3万円

 

さらに、猟友会、猟隊に所属したため、以下の費用が掛かりました。

・猟友会入会費用:0.8万円

・猟隊参加費用:5.5万円

 

合計すると69.4万円になります。

 

さらに、1年目の猟期中に掛かった費用は以下になります。

・ガソリン代:2万円

・弾代:5千円

 

1年目の猟期が終わるタイミングでかかった費用は約72万円ということになります。

 

さて、2年目の猟期が終わりつつありますが、2年目の猟に掛かった費用は以下になります。

ジムニーは狩猟専用機といってもいいため、維持費も計算に加えます。

・射撃練習費用(3回程度):2.5万円

・狩猟登録費用(大阪のみ):3.3万円

・弾代(許可申請含む):1.5万円

・ガソリン代:2万円

・猟隊参加費用:1万円

ジムニー保険代:4万円

ジムニー税金等:2万円

・装備品等購入費用:約2万円

 

2年目の狩猟に掛かった費用は合計で18.3万円でした。

 

初期投資費用を含め、大阪で2年間の第1種銃猟(大物猟)を猟隊に入ってするのに約90万円のコストがかかったということです。

 

お金以外のコストで考えると、時間があります。

 

私の猟隊では毎週日曜日に共猟をしており、決まって自宅を朝早く出発して夕方に帰ります。

猟期中はほぼ毎週参加していたので、1年間で約20日(5か月間の全日曜日)を費やしているということになります。

これに、射撃練習の時間や警察への申請の時間などの雑多な時間を合わせると、約25日を見ておけばよいでしょう。

(私は新米猟師にしては射撃練習回数が少ないかもしれませんが・・・)

 

 

さて、コストをまとめると、来年以降も同じスタイルで狩猟をする前提の場合は以下のようになります。

・1年目の初期投資:約72万円

・2年以降目の維持費:約18万円

・年間にかける時間:約25日

 

趣味としてはかかる費用は、ゴルフなどに近く”それなり”ですが、11/15~3/15の期間に集中して時間を取られるという点が個人的にはネックのように思います。

 

では、次にパフォーマンス(メリット)について考えます。

 

狩猟を趣味として行うことのメリットは以下があると考えます。

 

①充実感・満足感

ジビエ

 

私は有害駆除には参加していないので、金銭は一切入りません。

 

①充実感・満足感

これは個人差があるものなので、これが無限大の人はコストがいくらかかろうとパフォーマンスが無限大になる(?)のであまりコスパは気にならないかもしれません(笑)

 

私の場合はというと、狩猟2年目ということで、初めての経験も多く、それなりの充実感を感じています。

しかしながら、以下の点で早くも充実感、満足感が得にくくなっているのも事実です。

 

・猟果がなかなか挙がらない

(3回の出猟で1頭程度の猟果)

→これは私の実力の問題というよりも、猟場の問題や猟隊のレベルによるところが大きいと感じています。

猟隊のレベルには私も含むので実力っちゃ実力ですが、寄与率は低いという意味です。。

 

・猟場が少なく、マンネリ感が強い。

→大阪の都市部に近い場所で狩猟をしているため、狩猟人口に対して猟場面積、獲物の数が少ないと感じています。

このことはなかなか猟果が挙がらないことにもつながっています。

 

・狩猟スタイルが合わない

猟隊による共猟ですので、1つの山を囲んで勢子(獲物を追う役)と待ち(追われた獲物を仕留める役)で追い込み猟をやっています。

私は狩猟犬を買っていないので、基本的に待ちに入ることが多いです。

獲物が出ない時の待ちほど退屈なものはありません。動かないのでめちゃめちゃ寒いし・・・

また、経験値UPという意味でも、獣道を探して待ちにはいるので全くのゼロではないですが、獲物の痕跡を常に見ながら山を練り歩く勢子と待ちとでは雲泥の差があると思います。

じゃあ猟犬を飼って勢子をやればいいじゃないかといわれるかもしれませんが、狩猟犬を飼うというのはその金銭的、時間的コストを考えると、サラリーマンの私にはとても考えられません。

都市部のサラリーマンが狩猟犬を飼うということは仕事、家族以外の趣味の時間をすべて狩猟に費やす覚悟がなければできないことだと考えており、現時点でその覚悟はありません。

 

また、私はまだ狩猟者のなかでは比較的(いや、圧倒的に?)若く、もっと山を歩き回って単独で獲物を仕留める服部 文祥さんのような単独忍び猟に憧れを抱いています。

 

以上のことから、狭い猟場でなかなか猟果が挙がらずに待ちをやり続けるというのはかなり精神的につらく、3年目以降の狩猟では何かブレークスルーがないとまずいと考えています。

 

ジビエ

最初の記事にも書きましたが、私はジビエ肉を食したくて狩猟を始めました。

そのため、ジビエ肉の獲得量はかなり重要なファクターであります。

 

これまでの獲得総量をメモっていなかったのは私の失敗ですが、感覚としては以下のような感じです。

鹿肉:約15キロ/年

猪肉:約8キロ/年

 

諸先輩方からしたら、「すくねえよ!」ってなるかもしれませんが、いろんな肉を食べたい派の私からすると、必要十分な量であると感じています。

なかなか猟果があがらないとは言いましたが、逆に言えば、その程度の猟果でも満足できているというわけです。

 

私のコストとパフォーマンスについては以上ですが、ここから私の3年目の猟期に対する計画を考えていきます。

 

仮に今の猟隊で同じようなスタイルで取り組んだ場合は以下のように予想されます。

 

3年目の狩猟に係る予想コスト

・費用:18万円 → OK

・時間:25日 → ちょっとしんどい

 

パフォーマンス

・充実感/満足感 → イマイチ

・鹿肉:15キロ → OK

猪肉:0キロ →豚コレラの影響で来年は厳しそう・・・ → 残念

 

正直、かけている時間のわりに、満足感が得られないということが予想されます。

2年目ですでにそう感じ始めているため、3年目はまず間違いないと思うのです。

 

また、私の猟場でも豚コレラで死んだと思われるイノシシが報告されており、来年の猪肉獲得は厳しいと考えています。

 

よって、狩猟という趣味をこのまま持続するにはやり方を変える必要があると考えています。

 

キーワードは以下です。

①出猟日数削減

②単独忍び猟+獲物獲得

③鳥猟 または遠征猟の実施

 

これを実現するために避けて通れないのは「今の猟隊に参加しないこと」であり、それに伴うデメリット、リスクに備える必要があります。

特に、都市部近郊での狩猟は縄張り争いや、人口の過密(猟師やハイカー)の懸念が多く、安全に単独忍び猟をやるためにはかなりの準備や気遣いが必要になります。

人当たりの悪い私にそれができるかどうか・・・( ;∀;)

 

3年目の猟期までにやらねばならないことは結構多いと考えている今日この頃です。

猟銃の不具合と分解メンテナンス レミントン スポーツマン11-87

こんにちは。

今回は実際に起きた猟銃の不具合と分解メンテナンスについて。

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先日、猟場にて散弾銃の開閉レバーが引けなくなり、薬室にこめたスラッグ弾がとりだせなくなる不具合がおきました。

応急安全処置として、その場で先台、銃身を取り外し、薬室の弾を取り出しました。

 

このままでは、2発のスラッグ弾が弾倉に残ったままなので、自宅にて初めて銃の分解をすることに。

 

私の銃は自動銃 レミントン スポーツマン11-87 

米レミントン社の質実剛健な1丁です。

 

まずは、社外品のスコープマウントと共締めしている六角ボルトを外します。

デフォルトでは普通ここにはピンがささっており、ピンをたたけば抜けます。

この2本を外せば、用心がねから連なる撃発機構が取り外せます。

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ここを取り外すことで、弾倉の2発を取り出せました。

 

撃発機構の内部がかなりススで汚れています。

この汚れが不具合要因と考えられるので、ブラシとウエスで綺麗に拭き取ります。

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本体側にもすすが溜まっていたので綺麗にします。

ガンオイルをたっぷり塗っておきました。

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ついでに銃身筒内も掃除しておきます。

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あとは逆の手順で組み立てメンテナンス完了!
開閉レバーも問題なく引けるようになりました!

 

ただ、エレベータを押し上げて開閉レバーを閉じ状態にするさいにスームズに行かない、中間あたりで引っ掛かりがある感じ。

もしかしたら、社外品のスコープマウントのボルトが悪さしている可能性がありますね・・・

 

とりあえず、問題なく使えそうなのでこのまま様子を見ることとします。

30代サラリーマンが「狩猟」を始めた理由

初めまして、a-kichiと申します。
ブログを開設して2年以上経ってようやく1つ目の記事を書いております。

 

はじめに、自己紹介します。

・居住地:大阪

・職業:会社員(メーカ勤務)

・年齢:30代前半

・家族構成:妻と娘

以上、どこにでもいる30代のサラリーマンです。

 

このブログでは私の備忘録を兼ねて、実体験に基づいた「狩猟」という趣味について書いていこうと思います。

 

狩猟というと、最近になって注目度が増している趣味ですが、それでも一般的な趣味よりその人口はかなり少ないです。

数年前にはほとんど情報がなかった(と言われている)狩猟ですが、雑誌や漫画の影響、芸能人の影響(某ネット動画系番組で東野幸治さんがやっていたり)などもあってか、インターネット上で情報が多く得られるようになってきています。

私自身も先輩方が書かれたブログ等を読んで大いに勉強させてもらいました。

 

今回の記事では、そんな狩猟という趣味を私が始めた理由について書きます。

 

①アウトドアが好き

これはもう30代男性の50%はそうかもしれません。

なぜなら、「アウトドア=外で遊ぶこと」で、日本人男性をインドア派とアウトドア派でわけたら50%くらいはアウトドア派だからです(ソースなし)。

 

私は20代から登山を趣味でじはじめ、毎年10回くらい山に登るライトハイカーです。

キャンプも年に数回程度いきます。

この時点では、どこにでもいる一般男性です。

では、ここからどうやって狩猟にいきついたのでしょうか・・・

 

②Fielderという雑誌と出会いジビエ(野生肉)を知る

アウトドア雑誌コーナーに置いてあったFielderという雑誌、これが衝撃でした。

山に自生する植物を食べてみたり、虫を食べてみたり、野生鳥獣を解体してみたり・・・

焚火の上手な起こし方、みたいな記事につられて読んでみたのですが、この雑誌は普通のアウトドア情報誌ではなく、通常の生活では経験することのないワイルドライフを楽しむための本でした。

その中でも、いろんな野生肉(=ジビエ)を食べてみるという特集に魅了され、豚鶏牛しか食べたことのなかった私が、一般サラリーマンでもジビエという多くの種類の肉を食べられるということ初めて知りました。

 

③「山賊ダイアリー」を読み狩猟でジビエを簡単に食べられることを知る

※注意※

当時の私が簡単にできそうだと思い込んでいただけで実際にはそれほど簡単ではありません

 

 

ジビエを食べるためには専門店にいくというのが最も手軽な方法だと思います。

しかし、なぜか私は自分でとって食べるということに重きを置きました。

たぶん、Fielderの影響だと思います・・・

 

山賊ダイアリー」は、若手ハンターや狩猟に興味のある方には有名な狩猟を題材にした岡本健太郎さんの漫画です。

実際に狩猟をしている作者が、実体験をもとに描いたもので、狩猟について有用な知識を交えつつ、笑いあり涙ありの非常に面白い作品です。

この漫画では、狩猟という趣味(生活)を始めるところから、実際に獲物をしとめて食べるまでの流れがリアルに描かれています。

 

ジビエを知ってからこの漫画に出会い、私の中で狩猟に対する想いが高まるとともに、狩猟という趣味を身近に感じさせてくれた大きな存在となりました。

今でもたまに読み返しています。

 

以上、長ったらしく書きましたが、狩猟を始めた理由をまとめると

「アウトドア好きが雑誌を読んでジビエに興味を持ち、漫画を読んで狩猟ができそうだと思ったから」です。

狩猟を始めるきっかけは人それぞれだと思いますが、最近の若者はで私のようなパターンの人は少ないないのではないでしょうか。

 

まだまだ狩猟経験は浅いですが、実体験に基づいた都会×狩猟というテーマでブログを書いていきたいと思いますので、興味を持たれた方は読んでいただけると幸いです。